一言でいうと
インフレとは 「物の値段が全体的に上がっていくこと」。
同じ1,000円で買える量がだんだん少なくなる現象です。
家計インパクト(3つのポイント)
- 食費・光熱費がじわじわ上がる
毎月の生活費に直接響く。 - 貯金の価値が目減りする
100万円の預金があっても、買えるものが減る。 - 借金をしている人は有利になる場合も
返すお金の“実質的な重み”が軽くなる。
どうして起こるの?
- 需要が強い(みんなが欲しがる)
- 供給不足(モノが足りない)
- 原材料や輸入品が高くなる(円安・原油高など)
例えるなら…
遊園地のかき氷:
夏休みに子どもたちが殺到すると売り切れ寸前。値段を上げても買う人が多いから、かき氷の値段は高くなる → これがインフレの縮図。
子どもに30秒で話すなら
👧「なんでお菓子が前より高いの?」
👨「お菓子を作る材料の値段が上がったからだよ。みんな欲しがるから、お店も高くしても売れるんだ」
👧「じゃあ、お金の力が弱くなるってこと?」
👨「そうそう。同じ100円で買えるお菓子が減るんだね」
よくある誤解
× インフレは“絶対に悪いこと”
○ 適度なインフレ(2%前後)は経済が元気な証拠
× インフレになると必ず給料が上がる
○ 実際は物価だけ先に上がって給料が追いつかない場合が多い
ニュースでの出方
- 「消費者物価指数(CPI)が前年比3%上昇」
- 「生活必需品の値上げラッシュ」
- 「日銀の目標2%達成か」
FP視点:今日のアクションチェック
- スーパーで値上げを実感したら、**家計簿に“インフレメモ”**を残そう
- 定期預金だけでなく、**インフレに強い資産(株・投資信託など)**も検討
- ローン利用中の人は「実質的に返済が軽くなる面」も頭に入れておく
ミニクイズ
Q. インフレが進むと、次のうち誰が有利になりやすい?
- たくさん貯金している人
- 借金している人
- 給料が固定の人
👉 答え:2) 借金している人
インフレでお金の価値が下がると、返済額の実質的な負担が軽くなるから。
関連用語
- デフレ
- 消費者物価指数(CPI)
- 名目賃金と実質賃金
- 金利
- 円安
難易度と読む順番
★☆☆(やさしい)
→ 次に読むなら:「デフレ」「金利」



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