一言でいうと
- 名目GDP:そのままの値段で計算したGDP
- 実質GDP:物価の変化を取り除いて計算したGDP
👉 実質GDPのほうが「経済の本当の成長」を見るときに役立ちます。
家計インパクト(3つのポイント)
- 名目GDPは“見たままの数字”
物価が上がれば数字も大きくなる。 - 実質GDPは“物価調整後の数字”
本当に経済が伸びているかを示す。 - ニュースでの成長率は多くが“実質GDP”
生活実感に近いのはこちら。
どう違うの?
- 例えば、去年と今年で同じ量のリンゴを作っても、値段が上がれば 名目GDPは増える。
- でも「量は変わってないよね?」と物価の影響を取り除けば、 実質GDPは横ばい。
つまり、名目は「お財布ベース」、実質は「モノの量ベース」とイメージするとわかりやすいです。
子どもに30秒で話すなら
👦「名目と実質ってなに?」
👨「名目は“値段そのまま”。実質は“値段の変化を抜いた本当の量”。」
👦「じゃあ実質のほうが本当の大きさ?」
👨「そう!国の元気さを比べるなら実質GDPをよく見るんだよ」
よくある誤解
× 名目GDPの方が大きいから景気が良い
○ 物価が上がっているだけで、実際の生活は良くなっていないこともある
× 実質GDPは難しい数字
○ 単に「物価の影響を取り除いただけ」なのでシンプル
ニュースでの出方
- 「実質GDPが前期比年率+2%成長」
- 「名目GDPは過去最高だが、実質は横ばい」
- 「国際比較は一人当たり実質GDPで行うことが多い」
FP視点:今日のアクションチェック
- ニュースのGDPを見たら “名目か実質か” を確認するクセをつける
- 家計でも「収入が増えたけど物価も上がった…」と同じ構造になる
- 収入や投資成果を考えるとき、“実質”で考える視点を持つ
ミニクイズ
Q. 経済成長の本当の実力を見るために使われるのは?
- 名目GDP
- 実質GDP
- 両方同じ
👉 答え:2) 実質GDP
関連用語
- GDP
- 経済成長率
- インフレ・デフレ
- 景気循環
- 一人当たりGDP
難易度と読む順番
★★☆(やや詳しい)
→ 次に読むなら:「インフレ」「GDP」「景気循環」




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