お金に愛されるために ― 不安な心に光を灯す、7つのまなざし

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  1. はじめに
  2. 第1章:お金は「敵」じゃない
  3. 第2章:財布の中は、心の鏡
    1. ■ 財布は、心の状態をそのまま映す「鏡」
    2. ■「整理」はした。でも「向き合って」はいなかった
    3. ■ お金に「今どこにいるの?」と声をかけてみる
    4. ■ 変化が訪れたのは、“対話”を始めたとき
    5. ■ 財布の中に、あなたの心が映っている
  4. 🪞章末メッセージ:
  5. 第3章:「私には価値がある」と思えるか
    1. ■ 自信がないと、お金を受け取るのが怖くなる
    2. ■「1000円の自信」から始めてみる
    3. ■ 自分の価値は、自分で決めていい
    4. ■ もう、自分を値引きしなくていい
  6. 💬章末メッセージ:
  7. 第4章:「お金がない」と言わない練習
    1. ■「お金がない」という呪文の副作用
    2. ■ ある日のスーパーでの出来事
    3. ■ 言葉を変えるだけで、心が変わる
    4. ■「本当はある」ことに気づく
    5. ■ 不足よりも、「意図ある選択」へ
    6. ■ 子どもに教えるなら、どう言うか?
  8. 💬章末メッセージ:
  9. 第5章:「ありがとう」と言えるお金の使い方
    1. ■ 支払いは、感謝のカタチかもしれない
    2. ■ 「お金が減る」じゃなくて、「満たされる」ために使う
    3. ■ 「無駄遣い」か「自分を喜ばせる出費」か
    4. ■ 自分への「ありがとう」も忘れずに
    5. ■ 支払いのたびに「ありがとう」を添えてみよう
  10. 💬章末メッセージ:
  11. 第6章:未来の私とお金の約束
    1. ■ お金は、“未来への手紙”でもある
    2. ■ 借金より、“未来の選択肢”を減らさない生き方
    3. ■「未来の自分」と対話する
    4. ■「今の私」から「未来の私」へのラブレター
    5. ■ 未来をつくるのは、“今日の小さな選択”
  12. 💬章末メッセージ:
  13. 第7章:お金に「愛される」人とは?
    1. ■ お金に追われる人、お金と手を取り合う人
    2. ■ お金に愛される人の“共通点”
    3. ■ ありのままの自分を受け入れると、お金も安心してやってくる
    4. ■ 完璧じゃなくていい。今の自分で、まずは一歩。
    5. ■ あなたも、もうすでに“愛される人”です
  14. 💬章末メッセージ:

はじめに

「このままで、本当に大丈夫なんだろうか……」

ある日、ふと見た住宅ローンの返済予定表。
最終返済日は、まさかの「74歳」となっていました。

「まだ子どもたち3人は小さい。教育費もこれから。なのに……」

通帳の数字は減る一方。
クレジットカードの請求額は、いつの間にか月の収入のほとんどを食い尽くすほどになっていました。

不安は日々積み重なり、やがて“焦り”に変わっていきます。

「もっと稼がなきゃ」
「副業でも何でもやらないと間に合わない」
「それでも追いつかないなら、借り入れするしか……」

そんな自分を、どこかで責めている自分がいました。
「ちゃんとしてこなかったからだ」「もっと計画的にやっていれば」と。

でも、ある時ふと思ったのです。

「本当に必要なのは、“もっと稼ぐこと”なのか?
 それとも、“お金との向き合い方”を変えることなのか?」

このエッセイは、そんな問いから生まれました。

私はプロの投資家でも、節約術の達人でもありません。
ただの“そこらにいる、三流サラリーマン”です。
だけどだからこそ、同じように日々の生活に追われ、お金に悩む人の気持ちは、痛いほどわかります。

お金とは、数字の話だけではありません。
もっと深いところ——
心のクセ、自己肯定感、人との比較、過去の経験
そういった目に見えないものと、密接に結びついているのです。

お金に「振り回される」のではなく、
お金と「付き合っていく」方法を、私はようやく学び始めました。

このエッセイでは、そんな私の気づきやつまずきを、7つの視点に分けてお届けしていきます。
どれも、小さなことばかりかもしれません。
でも、どれも確実に、“お金との距離”を変えてくれるものです。

あなたが、「お金」と「自分自身」の関係を見つめ直すきっかけになりますように。
そして、あなたの毎日に、ほんの少しの安心と光が差し込みますように。


第1章:お金は「敵」じゃない

「お金なんて、あればあるだけ使っちゃうし、すぐになくなる。
どうせ自分には、ちゃんと貯めるなんて無理だよ」

これは、数年前の私が本気で思っていたことです。

お金に対して、どこか距離を感じていました。
収入があっても、すぐにカードで消える。
請求明細を見て、思わず目をそらしたくなる。

「なんでこんなに使ったんだろう……」
「もう、お金って敵みたいなもんだな」

心の中でそんなふうに思いながら、また来月の支払いのことを考える。
それが、当たり前になっていたのです。

でも、ある時、ふと気づいたのです。

お金には、意志も感情もない。ただの道具なんだ、と。

お金は、包丁と同じ。
料理にも使えるし、傷つけることもできる。
問題は、「自分がどう扱うか」だけなんだと。

けれど私は、そんな道具であるお金を、いつしか「敵」だと決めつけていた。
まるで、自分を困らせる存在のように。

そんな私に、お金のほうから近づいてくるはずがありません。
だって、どんな人だって、敵意を向けてくる相手のそばにはいたくないでしょう?

お金だって同じです。

ネガティブな感情で接すれば、自然とお金との距離は遠ざかります。
反対に、「ありがとう」「助かったよ」と感謝の気持ちを向ければ、
不思議とお金は、必要なときにやってくる。

たとえば、ある月。
子どもの医療費や学用品で出費が重なり、「もう無理だ」と思っていた矢先、
思いがけない知人から「ちょっとお願いできる仕事があって」と声がかかり、
数万円の報酬がぽんと入ってきたことがありました。

あの時、「なんとかしなきゃ」「もっと稼がなきゃ」と躍起になっていたら、
その仕事の話は耳に入らなかったかもしれません。

それ以来、私は少しずつ考え方を変えるようになりました。

「お金は、敵じゃない。
 私の生活を支えてくれる、大切なパートナーなんだ」と。

あなたにとって、お金はどんな存在ですか?

もし今まで、「お金は怖い」「すぐに消えてしまう」「自分には縁がない」
そんなふうに思っていたとしたら、少しだけ視点を変えてみてください。

お金は、あなたを困らせるために存在しているのではありません。
あなたの“生き方”や“選択”を、そっと支えてくれる存在です。

まずは、その誤解を解いてあげましょう。
それが、“お金に愛される”ための、最初のまなざしです。


第2章:財布の中は、心の鏡

「お金がない……」
そんな焦りが募っていたある日、ふと財布を開いたとき、私は思った。

「……この中、ひどいな」

レシートはクシャクシャのまま何枚も突っ込まれていて、期限切れのクーポン、使っていないポイントカード、さらには何のカードか思い出せない磁気カードまで。
小銭もあふれかえり、お札は上下バラバラ。どれが何枚入っているかも把握していない。

「これじゃ、お金に嫌われても仕方ないかもな……」
そんなふうに、思わず苦笑いしてしまった。


■ 財布は、心の状態をそのまま映す「鏡」

あるとき、知人のファイナンシャルプランナーがこう言っていた。

「お財布の中身って、生活の“縮図”みたいなもんですよ」

その言葉に、ドキッとした。
確かに、私の生活はその頃めちゃくちゃだった。

住宅ローンは74歳まで続く。
教育費のことを考えると、貯金は追いつかない。
気がつけば、カード払いばかりで、口座から現金が引き出されることすら減っていた。

現金を手に取ることも少ないから、財布の中は余計に雑になる。
整理しようと思い立っても、数日後にはまたレシートとカードでパンパンになっていた。

そしてある日、私ははっきりと気づいた。

「お金に対して無関心になると、財布も乱れていく。
 財布が乱れると、心もどんどん荒れていく」


■「整理」はした。でも「向き合って」はいなかった

私は何度も「財布を整理しよう」と思った。
きっかけはYouTubeの節約術動画だったり、SNSでバズっていた“金運アップ財布の色”だったり。
だから、思い立ってはレシートを捨て、カードを間引き、整頓もしてみた。

けれど、続かない。

1週間もすればまたレシートが溜まり、どこに何が入っているか分からない状態に戻る。
気づいたら、現金がいくら入っているかも把握できていなかった。

それもそのはず。

私は「整理」だけをしていて、「向き合う」ことをしていなかったのだ。

財布の中を片付けるのは、部屋の掃除と同じ。
“きれいにすること”が目的じゃなくて、“心地よく過ごすための準備”であるはずなのに、
私はずっと、ただの“形”だけを整えて満足していた。


■ お金に「今どこにいるの?」と声をかけてみる

ある日、思い切って財布の中の現金を数え、書き出してみた。

「1,000円札×2、500円玉×1、100円玉×3、あと細かいの……」
小さなメモに書いてみたら、なんともいえない安心感があった。

「ああ、ちゃんとあるじゃん。自分の持っているものって、思ったよりあるんだな」って。

そこから、私は少しずつ「お金の居場所を知る習慣」を始めた。
手帳にメモをする日もあれば、朝、財布の中を軽く確認するだけの日もある。

すると不思議なことに、
「お金を管理している」という感覚が、少しずつ私の中に芽生えてきた。

今まで私は、「お金に無視されている」と感じていた。
でも本当は逆で、私の方が、お金に目を向けていなかったのだ。


■ 変化が訪れたのは、“対話”を始めたとき

財布の中を整えるようになっても、魔法のようにお金が増えるわけではない。
けれど、「お金に向き合っている実感」があるだけで、なぜか気持ちは落ち着いてくる。

たとえばコンビニでちょっとした買い物をするときも、
「今、いくら入ってたかな」「これは今日の支出として必要かな」と立ち止まるようになった。

その積み重ねが、気づけば“衝動買い”を減らし、
「なんとなくの出費」を減らしてくれていた。

それに、自分で「ちゃんと把握してる」という感覚は、
収入や貯金額に関係なく、自信と安心をくれる。


■ 財布の中に、あなたの心が映っている

今、あなたの財布の中は、どんな状態でしょうか?

  • レシートでパンパンになっていませんか?
  • 小銭があふれて重くなっていませんか?
  • 何が入っているか、ちゃんと“知って”いますか?

お金を丁寧に扱うことは、
お金に対して「関心を持つ」ことと同じ。

そしてそれは、自分の暮らしに関心を持つこと。
もっと言えば、「自分自身に関心を持つこと」なのです。

お金は、見張られていると逃げるけど、
見守ってもらえると、ちゃんと戻ってきます。

まずは、あなたの財布から始めてみませんか?
レシートを抜く。お札の向きを揃える。カードを選ぶ。
それだけで、きっとお金との関係はやわらかく、あたたかくなっていきます。


🪞章末メッセージ:

あなたの財布は、今、どんな表情をしていますか?
整った財布には、整った心が宿ります。


第3章:「私には価値がある」と思えるか

「もっと稼がなきゃ」
「今のままじゃ家族を守れない」
「この働き方で本当にいいんだろうか……」

私はよく、夜中にひとりでそんなことを考えていました。

家のローンは74歳まで。
3人の子どもたちの教育費がこれからどんどんかかってくる。
それなのに、毎月の生活は赤字。
収入が入ってもカードの支払いで消えていく。
通帳の残高が月末に近づくたびに、胸がザワつく。

そんな日々の中で、ふと気づいたんです。

「お金の不安って、金額だけの話じゃないんだな」
「これは、きっと“自分には価値がない”と思っている心の声なんだ」って。


■ 自信がないと、お金を受け取るのが怖くなる

副業を始めようかと考えたときもそうでした。
「自分には何もスキルがない」「人に教えられることなんてない」
せっかく時間を作って勉強しても、「自分の発信なんて誰も聞かないよな」と心のどこかでブレーキを踏んでしまう。

さらには、買い物ひとつでもそう。

必要だとわかっていても、「これ買ったら後悔するかも」「本当に自分なんかが使っていいのか」と迷い、
最終的に「安いほうでいいや」と選んでしまう。

それが積もり積もって、「どうせ自分には、この程度しか使えない・得られない」という思い込みになっていく。
そしてその思い込みが、「私はお金に縁がない人間なんだ」と、自分をさらに縛っていくのです。


■「1000円の自信」から始めてみる

あるとき、ふと目にした言葉があります。

「お金を受け取ることに遠慮しないで」

それは、仕事でも、買い物でも、プレゼントでも。
自分が価値を提供したとき、その対価を遠慮なく受け取る。
それが、「自分の価値を信じている人」のあり方なんだと。

正直、最初はピンときませんでした。
でもある日、ちょっとした用事を頼まれて、手伝ったお礼に千円をいただいたことがありました。

その時、私は思わずこう言ってしまったんです。

「いやいや、そんなもらえませんよ、たいしたことしてないので」

でも、相手は笑って言いました。

「その“たいしたこと”を、ちゃんとやってくれる人って少ないんですよ」

その言葉が胸に刺さりました。

「たいしたことない」って、自分で決めてるのはいつも自分だったんだなって。


■ 自分の価値は、自分で決めていい

あなたには、ちゃんと価値があります。

たとえそれが、派手なキャリアじゃなくても、
目に見える実績がなくても、
毎日働いて、家族を支えて、今日をちゃんと生きているだけで、
十分に「誰かの役に立っている」ことを、どうか忘れないでほしい。

お金は、その“役に立ったことの証”です。

それを自分に対して「受け取っていい」と許してあげられるかどうかが、
お金に愛される第一歩なんだと、私は思います。


■ もう、自分を値引きしなくていい

私は以前、何かを買うときや、自分の時間を使うとき、
つい“値引き”して考える癖がありました。

「この講座は高いからやめよう」
「この道具じゃなくて、100均で代用しよう」
「この仕事、もっと条件悪くても引き受けた方がいいかな」

でもそれって、「自分はこのくらいでいい」という自己評価を重ねているようなものだった。

だから最近は、こう考えるようにしています。

「これは“自分を大切にするお金”か?」
「これは“未来の自分に投資する選択”か?」

お金を出すときも、受け取るときも、自分の価値を下げない。
それが、少しずつだけど、お金との関係をまっすぐにしてくれると信じています。


💬章末メッセージ:

あなたは、もっと受け取っていい。
あなたが「自分には価値がある」と信じた瞬間、
お金も、世界も、ちゃんとあなたを信じ始めます。


第4章:「お金がない」と言わない練習

「お金がないな……」
「今月も赤字か……」
「来月のカード請求、大丈夫かな……」

ここ数年、私が無意識に口にしていた言葉の中で、いちばん多かったのがこの3つだと思います。

実際、住宅ローンは重くのしかかり、
3人の子どもたちの教育費は確実に近づいてくる。
毎月の収入は、カードの支払いでほぼ消えていき、
気づけば「残っていない」のが当たり前になっていました。

だからこそ、「お金がない」と言いたくなる気持ちは痛いほどわかります。

でも、ある日ふと思ったのです。

「この“お金がない”って言葉、本当に今の自分を正しく表してるんだろうか?」


■「お金がない」という呪文の副作用

「お金がない」「ピンチだ」「厳しい」「今月もカツカツ」
気づけば、それが日常の口ぐせになっていました。

でも不思議なもので、言えば言うほど本当に“ない”感覚に支配されていくんです。

お金は現実の数字であると同時に、「感覚」でもあります。

同じ1万円を持っていても、「余裕がある」と感じる人もいれば、
「全然足りない」と感じる人もいる。

つまり、「お金がない」と繰り返すほど、
脳が「私は経済的に不自由である」と思い込み、
選択肢や行動を無意識に制限してしまうのです。


■ ある日のスーパーでの出来事

「お金がない」とつぶやいたあと、こんなことがありました。

スーパーで、いつも買っている食材の値段が少し上がっていました。
それを見て、反射的に「高っ!無理無理、今日はやめておこう」と棚に戻した。

でも、帰宅後にふと気づいたんです。
「本当に買えなかったんだろうか?」と。

実際には、その金額を払うことはできた。
ただ「お金がない」と思い込んでいたから、自分で“買えない自分”を演出していたのです。


■ 言葉を変えるだけで、心が変わる

私はそこで、意識して言葉を変える練習を始めました。

「お金がない」の代わりに、こう言うようにしました:

  • 「今は整理のタイミング」
  • 「本当に必要なものだけを選ぼう」
  • 「これは“今の私”にとってベストな使い方じゃないかも」
  • 「お金をかけなくても満たされる選択をしてみよう」

すると、気持ちの落ち着き方が全然違ったんです。

「お金がない」と言ったときは、不安と自己否定がセットでやってきていたのに、
言葉を少し変えただけで、「自分で選んでいる」感覚が戻ってきたのです。


■「本当はある」ことに気づく

ある朝、財布の中を確認してみました。
あまり入っていない気がしていたのに、実際には3,000円近く入っていた。

「ちゃんとあるじゃん」
それだけで、どこかホッとした。

つまり、「お金がない」は事実じゃなかった。
“不安”がそう思わせていただけだったのです。

そして私は、自分にこう言い聞かせるようになりました。

「お金がない」と言いたくなったら、それは「確認してないだけ」かもしれない。
「怖がってるだけ」かもしれない。
だったら、まずは落ち着いて、“現状を見てみよう”と。


■ 不足よりも、「意図ある選択」へ

「お金がない」という言葉は、自分を“受け身の存在”にしてしまいます。
“ある・ない”でしか世界を見られなくなると、選択肢はどんどん減っていきます。

でも、「今はこれを優先する」と考えられるようになると、
少ないお金の中でも「選べる自分」になれる。

これは、お金の量ではなく、“心の自由度”の話です。


■ 子どもに教えるなら、どう言うか?

ある夜、娘に「ねえ、これ欲しい」とねだられたとき、
私はいつものクセで「今はお金がないからムリ」と言いそうになりました。

でも、その瞬間、ハッとしたんです。

**「この言い方、子どもにも“お金って不自由なもの”って思わせちゃうな」**と。

だから、こう言い直しました。

「今月は家族で旅行に行くから、そっちを優先したいな。
 これは来月までお楽しみにしようか」

すると娘は、ふわっと笑って「じゃあ、来月ね!」と納得してくれました。

自分自身にだけでなく、子どもに伝える言葉ひとつで、
お金との関係性って、育っていくんだなと感じた瞬間でした。


💬章末メッセージ:

「お金がない」と言うたびに、心が小さくなる。
だから、代わりにこう言おう。
「私は、今の自分にとって、ベストな選択をしている」
その言葉が、あなたの未来のお金を、優しく呼び寄せてくれます。


第5章:「ありがとう」と言えるお金の使い方

お金を使うとき、あなたはどんな気持ちになりますか?

「また出費が増えた」
「買わなきゃよかったかな」
「将来のためにもっと貯めないと……」

私自身、これまで何度もそんな気持ちで財布を開いてきました。
お金を使うたびに、どこか“罪悪感”や“焦り”が心にまとわりついていたのです。

特に、カードで支払ったあと。
「本当にこれ、必要だったかな……」とレシートを見ては反省。
そして月末、請求額を見て青ざめる。

こんなことを何度も繰り返していました。

でも、ある日ふと立ち止まって考えました。

「そもそも、“お金を使う”って、どういうことなんだろう?」


■ 支払いは、感謝のカタチかもしれない

お金を払うということは、
誰かの働きに対して「ありがとう」と伝えることかもしれない——
そう考えるようになってから、少しずつ私の意識は変わっていきました。

朝のコンビニで買った100円のコーヒー。
冷えた身体が温まり、ホッと一息つける。

たった100円だけど、それは
「寒い朝に準備してくれたスタッフさんへの感謝」
「その設備を維持している企業への対価」
そして、「自分の時間と気力を満たすための投資」でもあるのです。

それに気づいてから、私は支払いのたびに心の中でこうつぶやくようになりました。

「ありがとう。あなたの手間や時間を、私の今日に使わせてもらいます」


■ 「お金が減る」じゃなくて、「満たされる」ために使う

以前の私は、「支払う=減る」としか思っていませんでした。

お金を使うたびに、「あぁ、また通帳の数字が減る……」と心が重くなる。
そうやって、不足感にばかり目を向けていたのです。

でも、「これは私の暮らしを支えるための交換なんだ」と考えると、
一つ一つの支払いに、意味と感謝が乗ってくる。

・電気代は、家族が安心して夜を過ごせる明かりのため
・学用品の購入は、子どもの未来への小さな投資
・定期券代は、毎日仕事へ向かえる“社会とのつながり”のため

そんなふうに見方を変えたことで、同じ支払いでも、気持ちの重さがぐっと軽くなりました。


■ 「無駄遣い」か「自分を喜ばせる出費」か

ある日、家族で少し贅沢な外食をしました。

私の中では「贅沢だ」「もったいないかも」という気持ちもありましたが、
子どもたちは大喜びで、妻も「久しぶりにゆっくりできたね」と笑ってくれた。

帰宅してから私はこう思いました。

「これって“無駄遣い”じゃない。
“家族の時間を買った”んだな」って。

お金はモノだけじゃなく、「時間」「体験」「安心感」「笑顔」にも使える。

それを忘れずにいたいと思います。


■ 自分への「ありがとう」も忘れずに

もう一つ、大切な視点があります。

お金を「自分に使うこと」を悪いことだと思っていないか?

昔の私は、自己投資をためらっていました。
たとえば、ちょっといい靴、仕事効率を上げる道具、書籍や講座……
「自分なんかにそんな価値ない」「贅沢だ」と思って、安いもので済ませていた。

でも本当は、そうやって「自分を軽く扱っていた」のかもしれません。

ある日、「ずっと気になってた講座」を思い切って申し込んだんです。
金額的には安くなかったけれど、自分の可能性にお金を出せたことが、
なにより大きな自己肯定感につながりました。

「このお金は、未来の自分にありがとうって言ってもらえる使い方だった」
そう思えたとき、心がじんわり温かくなったのを覚えています。


■ 支払いのたびに「ありがとう」を添えてみよう

現金でもカードでも、スマホ決済でも構いません。
支払いのとき、心の中で小さな「ありがとう」を添えてみてください。

「働いてくれた人へ」
「届けてくれた人へ」
「今日を生きる自分へ」

それはたった一秒の意識の変化かもしれません。
でもその一秒が、“お金を通じた信頼と感謝”の循環を生み出してくれる。


💬章末メッセージ:

お金は、ありがとうの気持ちを運ぶ“見えない手紙”。
支払うたびに「ありがとう」とつぶやくことで、
あなたの暮らしには、少しずつ“心の豊かさ”が増えていきます。


第6章:未来の私とお金の約束

ふと、我に返る瞬間があります。

「このままじゃ、子どもたちの進学費用も足りないかもしれない」
「老後、本当に生活できるんだろうか?」
「いや、その前に、来月のカード支払いが心配だ…」

そんなふうに、“未来”の不安に飲み込まれるような感覚

私たちは、お金の話になると、どうしても「今のやりくり」か「老後の不安」に目が向きがちです。
だけど、その中間にいる“未来の私”と、ちゃんと話し合ったことがあっただろうか——
そんな疑問が頭をよぎったのです。


■ お金は、“未来への手紙”でもある

ある時、私は月末のカード明細を見て、ハッとしました。

「また今月も赤字だ……」
「先月もその前も、ずっとこの調子だ……」

いつも“未来の自分”にツケを回して生きていた。
毎月の赤字が続き、支払いに追われ、収入と支出のバランスが崩れたまま、
「今をなんとかする」ことで精一杯になっていたのです。

でもある瞬間、思ったんです。

「このお金の使い方って、“未来の私”を笑顔にできてるだろうか?」


■ 借金より、“未来の選択肢”を減らさない生き方

私はかつて、足りない分を補うために安易にカードローンを使ったことがあります。

ほんの数万円。
「すぐ返せば大丈夫」と思っていた。

でも、返すあてもないまま時間が経ち、
気づけばその数万円が心の大きな負担になっていました。

あのとき、何より怖かったのは「お金が減ること」ではなく、
未来の自分の選択肢が狭まっていくことでした。

「もう副業するしかない」
「この支払いのために、子どもの教育費を削らなきゃ」
「この買い物も、行きたい場所も、今後は我慢だな」

そんな“未来を閉じる選択”ばかりをしてしまっていたのです。


■「未来の自分」と対話する

それから私は、月末のたびに小さなノートにこう書くようになりました。

  • 今月、どんなお金の使い方ができたか?
  • 未来の自分が喜ぶ支出はあったか?
  • これは未来に“残る”お金だったか?

たとえば、子どもの図鑑。
高いけれど買った。
「自分で調べて答えを出す力」がつくなら、それは未来のための投資だ。

たとえば、家族の思い出になる外出。
少し出費はあっても、それが子どもの記憶に残るなら、それは未来の心を豊かにする支出だ。

そうやって、お金を“未来基準”で見ていくようになってから、
使い方も、意識も、ずいぶん変わってきたように思います。


■「今の私」から「未来の私」へのラブレター

お金は、通帳の数字でありながら、
同時に**“意志”のしるし**でもあります。

「どう生きたいのか」
「何を大切にしたいのか」
「どんなふうに未来を迎えたいのか」

その気持ちが、今のお金の使い方ににじみ出る。
だからこそ、私は自分に問い続けています。

「この1,000円は、未来の私を笑顔にできるだろうか?」

100円でもいい。
そのお金が“希望の種”になってくれればいい。

今日という一日を乗り越えるお金も必要だけど、
未来の私が「ありがとう」と言ってくれるようなお金の使い方が、
心のどこかで、自分を支えてくれる気がするのです。


■ 未来をつくるのは、“今日の小さな選択”

今すぐ、貯金が増えるわけじゃない。
投資が大成功するわけでもない。
でも——

今日のたった一回の「無駄な出費をしない選択」や、
「本当に必要なものを見極める視線」が、
未来の生活を、確実に少しずつ支えてくれる。

未来は、いきなり訪れるんじゃない。
今の私の延長線上に、静かに育っていくものなのです。


💬章末メッセージ:

今のあなたの選択が、未来のあなたの“安心”になります。
たった100円でも、「未来に届くお金」として使ってみましょう。
それは、未来のあなたへのラブレター。
「ありがとう」と言われる日が、きっとやってきます。


第7章:お金に「愛される」人とは?

「どうすれば、お金に愛されるようになるのか?」

これまで何度も考えてきました。
ローン返済、子どもの教育費、日々の支払い……
現実の重みの中で、そう簡単に「愛される」なんて言葉を使っていいのだろうかと、
どこかで自分を笑ってしまう気持ちもありました。

けれど、これまでの自分の生き方を振り返って、ようやくわかったことがあります。

お金に愛される人とは、「お金がある・ない」で決まるわけじゃない。
“どんな心で、お金と向き合っているか”がすべてなんだ。


■ お金に追われる人、お金と手を取り合う人

以前の私は、お金を「不安の象徴」だと思っていました。
通帳の数字が減るたびに落ち込み、
カードの請求が来るたびに胃がキリキリし、
「稼がなきゃ」という焦りばかりが先走っていました。

だから、副業や投資の情報に目がいき、
“今すぐなんとかなる方法”を探し続けていた。

でも、どこかで気づいたのです。

「お金は、追いかけると逃げる」
「でも、信頼されると、そっと隣にいてくれる」
まるで人間関係と同じように。


■ お金に愛される人の“共通点”

実際に、私の周りで「お金に愛されてるな」と感じる人には、ある共通点があります。
それは、年収が高いとか、投資がうまいとか、そういうことではありません。

その人たちは、こんなふうにお金と接しています:

  • 小さなお金にも「ありがとう」を忘れない
  • 支払いのたびに「何に使ったか」を自覚している
  • 自分の価値を信じて、遠慮なく受け取る
  • 「足りない」より「どう使うか」に意識が向いている
  • そして、お金を“目的”ではなく、“手段”として使っている

つまり、お金に愛される人とは——
**「お金を愛する準備ができている人」**なのです。


■ ありのままの自分を受け入れると、お金も安心してやってくる

「自分はダメだ」「もっと稼がなきゃ」「誰かと比べて足りない」

そんなふうに自分を否定し続けていると、
お金もどこか居心地が悪くなるんじゃないかと思うんです。

でも、レシートを整えて、財布の中を見つめて、
使ったお金に「ありがとう」と言えるようになって、
少しずつだけど、私は「自分はちゃんと生きてるんだ」と思えるようになってきました。

そして、不思議とお金に対する感覚も、
“敵”から“パートナー”へと変わっていきました。


■ 完璧じゃなくていい。今の自分で、まずは一歩。

私もまだ、ローン返済中です。
収入は限られていますし、心配もあります。

でも——
「お金との向き合い方」だけは、確実に変わりました。

もう「お金がない」とは言いません。
「今は整えている最中」と言います。

もう「自分なんかに使う価値はない」とは思いません。
「自分を大切にできるお金の使い方」を選びます。

そんなふうにしていると、不思議と、
焦りよりも“余白”のような感覚が心に生まれるのです。


■ あなたも、もうすでに“愛される人”です

最後に伝えたいのは、これです。

お金に愛されることは、特別な才能や資格が必要なわけではない。
自分の心に正直に、丁寧に生きようとする人が、
その過程で自然と“お金に愛される人”になっていく。

だから、もう自分を責めないでください。
もう十分、あなたはよくやってきました。
お金に無関心だった過去も、焦って失敗したことも、全部含めて大丈夫です。

今こうして、「お金と向き合いたい」と思っているあなたは、
その時点でもう“愛される準備が整っている人”なのです。


💬章末メッセージ:

お金に愛されるとは、自分自身を信じること。
自分を丁寧に扱い、感謝の気持ちでお金と接すること。
そして何より、「幸せに生きる」ことに、お金を使える人になること。
あなたは、もう大丈夫です。

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