〜「時間がない人」こそ、真似しなくていい朝を持とう〜
三流サラリーマンKEN
◆1. 「理想の朝」に、少し疲れていた
最近よく見かける“理想の朝”。
SNSでは、
「朝5時起きでヨガ→白湯→日記→読書→瞑想」なんて人が当たり前のように並んでる。
すごいなぁと思う。ほんとに尊敬する。
でも、こちとら現実はこうだ。
- 子どもが夜泣きして寝不足
- 朝から「着替えたくないー!」の大合唱
- 洗濯機は回しっぱなしでストップ
- リュックに入れ忘れた水筒を探して右往左往
「自分の時間」なんて、あるわけがない。
そんな日々の中で、“朝活”とか“朝ルーティン”って言葉を聞くだけで、
ちょっとだけ心がざわついた。
◆2. 「自分の時間」がどこにもなかった日々
あれもこれもやってるうちに、自分のことを後回しにし続けてきた。
気がつけば、
「何のために頑張ってるんだっけ?」ってぼんやりしてしまう。
夜、子どもたちが寝静まったあと。
台所で片づけをしながらふと、思った。
「今日、自分が“自分としていた時間”って、あったか?」
……なかった。
子どものことで頭がいっぱいで、仕事のことで心がふさがっていて。
自分はずっと、誰かの“ため”にしか動いていなかった。
それ自体は悪くない。むしろ、家族がいることはありがたい。
でも。
「自分の輪郭」が、薄れていく感覚があった。
◆3. 朝10分だけ、自分に戻る時間をつくってみた
最初は“習慣化”なんて大げさなもんじゃなかった。
ただ、「朝10分だけ、誰にも話しかけられない時間がほしい」と思った。
それだけでいい。
早起きは苦手だけど、アラームを10分早めにセットした。
誰も起きてない時間に、静かなリビングで座る。
温かい麦茶をゆっくり飲む。
ぼーっと窓の外を見る。
たったそれだけなのに、すごく満たされた。
「うまくいかない日」が減ったわけじゃない。
でも、朝のスタートで“自分に戻る”感覚があると、
その日一日、ほんの少しだけ余裕が持てるようになった。
◆4. 「真似しない朝」でいい
「朝ルーティン」と聞くと、
- 日記を書く
- 読書する
- 瞑想する
- ポモドーロタイマーで時間管理!
とかいろんな情報が出てくる。
でも、正直どれも続かなかった。
なんでだろうと考えてわかった。
「それ、他人の朝だったからだ。」
誰かの“うまくいった朝”を、自分にも当てはめようとしてた。
だけど環境も性格も違う。
そりゃ合うわけがない。
だから、決めた。
「“何をするか”じゃなく、“どう在るか”を整える朝にしよう」
◆5. KENの“ちょっとズレた”朝ルーティン
というわけで、誰の参考にもならないかもしれないけど、
一応、私の朝ルーティンを紹介してみる。
●温めた麦茶を飲む(沸かすのは前夜)
じつはコーヒーが苦手でして。
なので我が家では、夜のうちに麦茶を沸かして保温ボトルへ。
朝はそれをマグカップに注いで、ゆっくり飲むだけ。
冷たい飲み物が当たり前の夏でも、あえて“熱い麦茶”を飲む。
その熱さが、どこか自分を落ち着けてくれる気がするんです。
飲みながら、ゆっくり深呼吸して、
心の中で「今日も始まったな」とつぶやく。
“誰にも触れられない自分だけの始まり”が、そこにある。
●1分“猫ストレッチ”
布団の上で、ただひたすら全力で伸びるだけ。
グーッと手を前に、足を後ろに、背中をぐいーんと伸ばす。
そう、まるで朝の猫みたいに。
ポイントは「かっこよさ」でも「正しさ」でもなく、
“自分史上いちばん気持ちいい伸び”をすること。
体がポキポキ鳴ってもOK。
伸びたまま3秒フリーズしてもOK。
そのあと、「ふぅ〜」と息を吐いてゴロゴロしてもOK。
たったそれだけなのに、
「あ、今日も生きてるな」ってちょっと実感できる。
●手帳を1分だけ開く(書く・読む・眺めるだけでもOK)
朝のバタバタの中でも、ほんの1分だけ手帳を開く時間をつくる。
といっても、ちゃんと書く日ばかりじゃない。
- 1行だけ今日の予定を書く
- 昨日の「よかったこと」を読み返す
- ただページをめくって眺めるだけの日もある
それでも、不思議と心が落ち着く。
“自分の生活が自分のものである”という感覚を取り戻せる。
朝って、どうしても“他人に引っ張られる時間”だからこそ、
この「自分のペースを感じる1分」が、意外と効くんです。
◆6. 完璧じゃなくていい。“少し優しい朝”で十分
もちろん、できない日もある。
寝坊する。
泣き声で強制的に起きる。
自分の麦茶を飲むヒマもない。
でも、それでいいと思ってる。
毎日できなくても、
「今日もできなかった…」と責めるより、
「たまにでもできたら、ラッキーじゃん」と思う方が、気が楽だ。
それに、子どもがいる生活は“イレギュラーが日常”。
だからこそ、“誰のためでもない朝”を持てると、ちょっとだけ心が強くなれる。
◆7. まとめ:「朝を変える」は、人生を取り戻すということ
私たち父親は、何かと後回しにされがちだ。
家族の中でも、仕事の中でも、
「自分のことより周りを優先するのが当たり前」みたいな空気。
だけど――
“自分が空っぽ”のままだと、誰かのためにも動けなくなる。
だから10分でいい。
ほんの少し、自分に戻れる時間をつくってほしい。
その10分が、
あなたの心を満たして、
家族にとっても優しい朝になるかもしれない。
◆KENのおすすめ:今日から始める、ゆる朝ルール3つ
- アラームを10分だけ早くセット
- 布団の上で、猫ストレッチ
- 温かい麦茶を飲みながら手帳を1分開く
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